2012年12月10日

川俣正展「Expand BankART」

 横浜のBankArt Studio NYK で川俣正展「Expand BankART」が開催されている。現在はパリに拠点を置き、世界各地でプロジェクトを行っている国際的アーティストである。横浜との関わりも深く、2005年の横浜トリエンナーレの総合ディレクターを務めた。
 本展の会場(site)となっているBankArt Studio NYKは日本郵船倉庫をリノベーションし、活用している公設民営の文化施設。ギャラリー、スタジオ、カフェなどを展開している。BankArt Studio NYKはすでにアートスペースとして確立されているので、できればBankArt以外の横浜の歴史的建造物(候補も含め)を使ってこのプロジェクトを展開してほしかった。真の意味で「Expand BankART」となっただろう。日本の中での横浜の(紋切り型)イメージは開港以来の文化的都市というものであるが、実際のところ文化を育てるという意識はそれほど高いとは言えない。3年ごとに担当者が移動する市政の仕組みでは仕方のないことなのだろうが、表現の場の拡大、若者世代の集積を目指す、自由な雰囲気の街づくりは、巨大資本都市の東京が隣にあるだけに、ラジカルに推し進めなければ飲み込まれてしまうことになるだろう。それに対抗できるような強固な文化戦略が必要なのである。
 横浜市は「アートサイト事業」などで郊外の文化振興にも目配せをしているが、アーティストによる拠点づくりへの協力など、まだまだ課題が多い。未使用になった横浜市の施設や場所の文化的活用などを進めてほしい。もったいないからね。それこそが本当の「Expand BankART」なのである。
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2012年09月23日

「アラブ・エクスプレス展」を見て

六本木ヒルズの森美術館で開催中の「アラブ・エクスプレス展」を見てきました。

「アラブの春」という文言とともに世界中の注目が集まっているアラブ世界における現代アートを紹介する展覧会。「アラブ世界」と「現代アート」は不釣り合いな印象を与えるかも知れないが、グローバル経済の中では、アート(表現手法を含めた)のグローバル化は進んでいる。

そしてアートにとっては現代(現実)のアラブ世界は最後のフロンティアという見方もできるだろう。

民間の美術館である森美術館は自らの使命を良く理解していると思う。お勧めです。
http://www.mori.art.museum/contents/arab.express/index.html


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マハ・ムスタファ  ブラック・ファウンテン
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2012年09月16日

工房集作品展「生きるための表現」

官邸前デモに行く前に、上野の都美術館で工房集作品展「生きるための表現」を見ました。マウリッツハイス美術館展の人だかりに驚かされ、日本の美術愛好家って何を考えているのかわからんなどと思いつつ、人混みを避けながら工房集の会場へ…。生き生きとした作品が並び、本当に楽しい展覧会でした。感性という意味ではかなわないなぁと思いました。中津川さんのキュレーションも見事!日本の美術会もインデペンデント・キュレーターが育つような環境が必要ですね。

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