2014年02月18日

アンディ・ウォーホル展:永遠の15分

森美術館 http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/about/index.html

 おそらくアメリカでもっとも重要なアーティスト、アンディ・ウォーホルの大規模な回顧展が森美術館で開催されている。700点に及ぶ作品や資料を年代順に見ることができる。副題の「永遠の15分」は「誰もが15分間有名になるだろう」というウォーホルの言葉から来ている。マスメディアによる急激な大衆化を先取りしたもので、今日のインターネット環境にも通じるものがある。
 出身地であるNYの周辺都市ピッツバーグは、製鉄業で栄えた街で、映画「ディア・ハンター」では当時の様子が描かれている。製鉄業は衰退したがハーシ―チョコレートの工場があり、甘ったるい香りが漂っていた。敬虔なカソリック信者であり、クイアー(同性愛者)でもあったウォーホルはNYで商業デザイナーとして成功を収めた後、アーティストに転身。ファクトリーと呼ばれる工房を拠点に60年代のアートシーンをリードした。ファクトリーは仕事場であると同時に、様々な種類の人物たちが出入りする交流の場でありウォーホル・ファミリーを形成していた。今回の展覧会ではそのファクトリーを模した部屋が順路途中のほぼ中央に設置されていて、当時の雰囲気の一端を感じられるように工夫されている。回顧展の定番である時代ごとの作品展示はウォーホル自身とスティーブン・ショアやビリー・ネームといった写真家たちによるポートレイトやスナップショットの数々が展示されていてドキュメンタリー的な要素が加わり、ウォーホルの作品をよりクロニクルな文脈で味わうことが出来る。
 自分の生きた時代のすべてを受け入れ、肯定したウォーホルではあるが、そこには常に両面価値が存在していた。「作品の表面が全てであり、そこに私がいる。裏には何もない」

有名な10人のユダヤ人
13 Most Wanted Men : http://learn.columbia.edu/warhol/most_wanted/
NY万博。建築家リチャードメイヤーの依頼で「13人の指名手配犯」を設置したが開幕前に主催者側によって銀色で塗りつぶされる。その後万博の主任ディレクターであるロバート・モーゼスのポートレイト設置を提案するが拒否される。
10 jews.jpg
posted by ミツオ at 15:58| Comment(0) | 日記
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