2013年03月21日

ブランド企業が運営するギャラリーを訪ねて

フジフィルムスクエアhttp://fujifilmsquare.jp
TOTOギャラリー・間http://www.toto.co.jp/gallerma/
エスパスルイヴィトン東京http://espacelouisvuittontokyo.com
ART UP http://mitsuotoshida.sblo.jp

 昨日はそれぞれ有名企業が運営する3つのギャラリーの展覧会を見てきた。
 まず六本木の東京ミッドタウンにあるフジフィルムスクエアの写真歴史博物館でエドワード・S・カーティス作品展―アメリカ先住民の肖像―を見た。写真歴史博物館というから充実した展示空間で作品鑑賞ができると思って行ったのだが、そこは展示パネルで仕切られた程度の展示空間だったので少々がっかりした。もう少し作品を惹きたてる展示空間の工夫をしてもらいたいものだ。それでも写真家カーティスによる初期の写真技術を駆使したオリジナルプリントを見ることができたのは収穫だった。
 次に乃木坂にあるTOTOギャラリー・間で開催中の第3回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館帰国展を訪ねた。4人の建築家と1人の写真家による震災後の陸前高田市で展開された「みんなの家」プロジェクトのための模型や写真の展示している。津波によって塩害を受けた杉丸太を使った台座の上に様々な「みんなの家」の模型を配置したインスタレーションは、展示の方法も含めて、興味深かった。
 そして3ケ所目は表参道のルイヴィトンビルの7階にあるギャラリー、エスパスルイヴィトン東京ではインドの現代アーティスト4名を取り上げたUrban Narrative−ある都市の物語―が開催されている。グローバル企業による異文化開発の目論見を感じる。
 今回の訪れた3つのギャラリーはいずれもブランド企業がPR目的で運営する展示空間で芸術・文化が企業戦略の一端を担っていると言える。日本ではそれぞれの企業が独自に美術館を所有する、企業オーナーのプライベートコレクションを基礎に、というスタイルが一般的だが、その場合、表現の自由の観点からいえば限界があることは明らかだ。企業のイメージ戦略や企業の利益にそぐわないテーマや芸術表現は避けられることになり、全体としての芸術の多様性は狭められてしまうだろう。理想的には一企業の範疇を超えた自律性の高い芸術文化系NPOや財団などを介在させることで更なるレベルアップが期待されるところである。
模型.JPG
posted by ミツオ at 12:31| Comment(0) | アート

2013年03月05日

展覧会情報

エドワードS.カーティス作品展
「アメリカ先住民の肖像」
5月31日(金)まで
フジフィルムスクエア写真歴史博物館
東京ミッドタウン(六本木)
http://fujifilmsquare.jp/detail/13030104.html
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posted by ミツオ at 12:19| Comment(0) | アート