2011年07月26日

パウル・クレー展〜おわらないアトリエ

 週末に竹橋の東京国立近代美術館で「パウル・クレー展」を見てきました。パウル・クレーは個人的に好きなアーティストなので行ったはいいけど、会場の混雑ぶりには辟易しました。いくらなんでも展覧会を見る環境としては混み過ぎです。クレー財団の企画展だったようですが、小品がほとんどのクレー展と言え、あれだけの数の作品が並ぶ展覧会なのだから2階のギャラリーも使ってほしかったです。しかしさすがクレーの集客力はすごい!これだけの人が何処から集まって来るのだろうか?いわゆる現代アートの展覧会は人が集まらず苦労しているのに、ヨーロッパの巨匠となると何処からか人が集まって来て驚きです。そういえばここの所、東京都心の美術館ではワシントン・ナショナルギャラリーなど海外の有名美術館の所蔵コレクションをそのまま丸投げで見せているケースが増えているように思います。集客力の有無に尽きるのかも知れませんが、芸がないなと思います。自前で独創的な展覧会を企画してほしいものです。


 8月6日から横浜トリエンナーレが始まりますが、クレーを見に来る観客の半分でもいいからこの現代アートの国際展にも足を運んで貰いたいものです。私自身、横浜市が初めて主導権を得て臨む今回のトリエンナーレ。期待はしていますが、どれくらい評価できるものになるかは全く未知数です。クレーのように既に美術史的評価が定まっている作品を見るのとは異なり、評価が定まっていない作品に触れるのが現代アート展の醍醐味でもあります。評価を受けたものを単に再確認するのではなくて、自分で見て、自分で評価する自発的な観賞態度を育てて行くことが必要だと思います。
タグ:アート
posted by ミツオ at 00:00| Comment(0) | アート